こんにちは。ヒトグラ運営者です。
「20代で一人暮らしをしている人って、どれくらいの割合なんだろう？」と気になって検索しているあなたへ。
周りが実家暮らしの友人が多いと「もしかして自分だけ？」と不安になったり、逆にこれから一人暮らしを考えている方なら、20代男性や20代女性でどれくらいの人が自立しているのか、その平均像が気になりますよね。
また、割合だけでなく、実際に一人暮らしを始めた場合の家賃や費用、年収とのバランス、学生や社会人といった立場での違いなど、リアルな生活の実態も知っておきたいところだと思います。
この記事では、そうした疑問を解消するために、20代の一人暮らしの割合に関するデータから、リアルな費用感、そして実家暮らしを選ぶ理由まで、幅広く掘り下げていきます。
あなたの「知りたい」に寄り添って、一人暮らしのリアルをお届けできればと思います。
- 20代の一人暮らしの正確な割合（男女別）
- 一人暮らしを始める主なきっかけや理由
- 初期費用から月々の生活費までのリアルな金額
- 20代の平均貯金額と節約の目安
20代の一人暮らしの割合と実態
まずは、今の20代がどれくらいの割合で一人暮らしを選択しているのか、そのリアルな数字と背景を見ていきましょう。
「自分だけ？」なんて思う必要はまったくないかもしれませんよ。
国勢調査で見る単身世帯の割合
「一人暮らし」の割合を知るうえで、一番信頼できるデータが国の国勢調査ですね。
最新の2020年の調査結果を見ると、日本全国の世帯のうち、単身世帯（一人暮らし）の割合は38.0%にもなるそうです。
1990年が23.1%だったので、この30年でかなり増えているのがわかります。
もはや一人暮らしは、特別なライフスタイルではなく、社会のスタンダードな形の一つになっていると言えそうです。
特に20代は、進学や就職という大きなライフイベントが重なるため、この割合を押し上げる中心的な世代になっていると考えられますね。
一人暮らしの割合 20代男性のケース
では、20代の「男性」に絞ってみるとどうでしょうか。
データによれば、単身世帯の構成割合が最も高い年齢層は「25〜34歳」で、その中でも男性が占める割合が19.1%となっています。
これは、20代後半から30代前半が、男性にとって一人暮らしを始めるピークであることを示しています。
私の周りでも、新卒で入社したタイミングや、数年働いて仕事が軌道に乗ってきたタイミングで実家を出る男性は非常に多い印象です。
キャリア形成と自立を同時に進めている感じがしますね。
一人暮らしの割合 20代女性の事情
一方、20代の「女性」の場合はどうでしょうか。
実は、男性とは少し事情が異なるようです。データ上、女性の一人暮らしのピークは高齢期にあるとされていますが、20代の女性ももちろん多くの方が一人暮らしを選択しています。
ある調査では、一人暮らしを始めた理由として、「実家を出てみたかった」「ひとり立ちしたかった」という精神的な自立を求める理由が、男性よりも女性の方が2倍以上高いという結果も出ています。
また、女性の場合は物件選びで「セキュリティ」を男性以上に重視する傾向が強いですね。
オートロックや2階以上の部屋など、安全面への配慮がより必要になるのも、20代女性の一人暮らしの特徴かもしれません。
20代の実家暮らしを選ぶ割合と理由
一人暮らしの割合が増えている一方で、もちろん「実家暮らし」を選択する20代もたくさんいます。
ある調査では、20代〜30代で実家暮らしをしている人に理由を聞いたところ、以下のような回答が多かったそうです。
実家暮らしを選ぶ主な理由
- 職場が実家から通えるところにあるため (約63%)
- 一人暮らしをできるほどのお金がないから (約48%)
- 貯金をしたいから (約39%)
- 家事・炊事を家族がやってくれるため (約29%)
※あくまで一調査のデータです。
経済的な合理性が大きな理由になっていることがわかります。
家賃や生活費を節約して、将来のために貯金をするというのは、非常に賢明な判断ですよね。
特に都市部は家賃が高いですから、無理して一人暮らしを始めるよりも、まずは基盤を固めるという選択も大いにアリだと思います。
一人暮らしを始めるきっかけとは
では、実家暮らしのメリットがある中で、皆さんはどんな「きっかけ」で一人暮らしをスタートさせているのでしょうか。
最も多いのは、やはり「進学・通学」（約42%）と「就職・転職」（約27%）です。
これら実用的な理由が全体の約7割を占めています。
大学進学や新卒での入社を機に、物理的に実家から通えなくなり、新生活をスタートさせるというのが王道パターンですね。
その他にも、先ほどの女性の例のように「精神的な自立」を求める内発的な動機や、「通勤時間を短縮したい」「自由な時間が欲しい」といった、生活の質（QOL）向上を目的とした理由も多く聞かれます。
一人暮らしの割合と20代のリアルな費用
20代で一人暮らしをしている割合がわかったところで、次に気になるのはやっぱり「お金」の話ですよね。
割合は高くても、経済的に無理がないか不安になるのは当然です。ここでは、リアルな費用感を一緒に見ていきましょう。
初期費用は平均いくら必要？
一人暮らしを始めるうえで、最初の大きなハードルが「初期費用」です。
一般的に、初期費用の総額は平均して約50万円ほどかかると言われています。
これは結構な大金ですよね…
主な内訳は以下の3つです。
- 賃貸契約費用（家賃の4〜6ヶ月分）敷金、礼金、仲介手数料、前家賃、保証会社利用料、火災保険料など。
- 引越し費用（4万〜8万円程度）時期や荷物量、距離によって大きく変動します。特に3〜4月は高くなりがちです。
- 家具・家電購入費用（15万〜23万円程度）冷蔵庫、洗濯機、ベッド、カーテンなど、最低限必要なものを揃える費用です。
家賃6万円の部屋を借りる場合でも、賃貸契約だけで30万円以上、合計で50万円を超えるケースは珍しくありません。
初期費用を抑えたい場合は、「敷金・礼金ゼロ」の物件を探したり、引越し業者の相見積もりを取ったり、家具・家電は中古やサブスクを利用するなどの工夫が必要ですね。
家賃の相場と手取りの目安
毎月の生活で最も大きな割合を占めるのが「家賃」です。
よく「家賃は手取り収入の3分の1以内」が目安と言われますが、これは昔から言われている基準で、現代のライフスタイルだと少しきついかもしれません。
個人的には、手取りの25%〜30%（4分の1程度）に抑えられると、貯金や趣味にもお金を回せる余裕が生まれやすいかなと思います。
- 手取り15万円の場合: 家賃目安 3.7万〜5万円→都心部では厳しく、郊外や築年数が古い物件が中心になりそうです。
- 手取り20万円の場合: 家賃目安 5万〜6.7万円→物件の選択肢が広がります。20代の一人暮らしでは現実的なラインかもしれません。
- 手取り25万円の場合: 家賃目安 6.2万〜8.3万円→立地や築年数、設備など、ある程度条件にこだわることができそうです。
もちろん、これはあくまで目安です。
住みたいエリアの家賃相場をまず調べて、そこから自分の手取りで無理なく払えるかをシミュレーションすることが大切ですね。
毎月の生活費シミュレーション
家賃以外にも、毎月必ず出ていくお金があります。
総務省の家計調査によると、34歳以下の単身者の平均消費支出（家賃を除く）は、月額約17万6,366円だそうです。
ただし、これはあくまで平均。
手取り20万円（家賃6万円）の場合で、現実的なシミュレーションを組んでみました。
【手取り20万円】生活費シミュレーション（一例）
| 項目 | 金額（目安） |
|---|---|
| 家賃 | 60,000円 |
| 食費 | 35,000円 |
| 水道・光熱費 | 10,000円 |
| 通信費（スマホ・ネット） | 8,000円 |
| 交通費 | 5,000円 |
| 教養・娯楽費 | 20,000円 |
| その他（衣類・医療・雑費） | 25,000円 |
| 合計 | 163,000円 |
| 残額（貯金） | 37,000円 |
※この数値はあくまで一例であり、実際の生活費を保証するものではありません。
食費をいかに抑えるか（自炊を頑張るか）、娯楽費にどれだけ使うかが、貯金できる額を左右しそうですね。
20代一人暮らしの貯金額、中央値は
これだけ切り詰めて生活しても、じゃあ20代はどれくらい貯金できているのでしょうか？
貯金額の話では「平均値」がよく使われますが、これは一部の高額貯蓄者が数値を引き上げるため、あまり実態を表していないことが多いです。
そこで注目したいのが「中央値」（データを小さい順に並べたときの真ん中の値）です。
ある調査（令和5年）によると、20代単身世帯の金融資産保有額は…
- 平均値：219万円
- 中央値：103万円
別の調査では、中央値がわずか「10万円」というデータもあります。
さらに衝撃的なのは、「100万円未満」の割合が40.9%と、最も多いボリュームゾーンであるという事実です。
このデータからわかるのは、多くの20代が貯金にかなり苦戦しているという現実です。
「みんな貯めてるんだろうな」と焦る必要はなく、まずは自分のペースで貯金の「習慣」をつけることが大切ですね。
生活がきついと感じる瞬間
データを見ると、やはり20代の一人暮らしは経済的に「きつい」と感じる瞬間が多そうです。
特に新卒1年目や2年目は、給料がまだ安いうえに、社会人2年目からは「住民税」の天引きが始まります。
「1年目より手取りが減った…」と驚くのは、一人暮らし“あるある”かもしれません。
また、経済的な面だけでなく、
- 仕事で疲れているのに、家事（炊事・洗濯・掃除）を全部やらないといけない
- 病気やケガをした時に、看病してくれる人が誰もいない
- ふとした瞬間に、強烈な孤独感に襲われる
といった、精神的・体力的な「きつさ」もあります。
自由と責任は、まさに表裏一体ですね。
免責事項
この記事で紹介している費用や貯金額に関する数値は、すべて公的機関や各種調査に基づく一般的な目安です。
実際の金額は、お住まいの地域、ライフスタイル、契約内容によって大きく異なります。
特に賃貸契約や保険に関する最終的な判断は、不動産会社やファイナンシャルプランナーなどの専門家にご相談されることをお勧めします。
20代の一人暮らしの割合と計画性
ここまで、20代の一人暮らしの割合と、そのリアルな実態を見てきました。
単身世帯が4割近くを占める現代において、20代で一人暮らしを選ぶことは、もはやごく普通の選択となっています。しかし、その裏には平均50万円の初期費用や、手取りの多くを占める家賃、そして貯金が難しいというシビアな現実もあります。
この経験が「きつい」だけで終わるか、それとも「自己成長の糧」となるか。
その分かれ道は、事前の「計画性」にあると私は思います。
自分がなぜ一人暮らしをしたいのか、そのためにはいくら必要で、どうやって生活を組み立てていくのか。
そうしたシミュレーションをしっかり行うことが、20代の一人暮らしを成功させる最大の鍵かもしれません。
経済的な負担は小さくありませんが、それを乗り越えて得られる自己管理能力や精神的な強さは、何物にも代えがたい「資産」になるはずですよ。