こんにちは。ヒトグラ運営者の「ハシタカ」です。
一人暮らしを始めると、実家では当たり前だった習慣が本当に自分にとって必要なのか疑問に思う瞬間がありますよね。
その代表格とも言えるのがバスタオルの存在ではないでしょうか。
毎日使うものだからこそ、洗濯の量が増えたり、雨の日に乾かなくて生乾き臭が気になったり、狭い収納スペースを圧迫したりと、意外とストレスの原因になっていることも。
実際、私の周りでもバスタオルを使わずにフェイスタオルで代用する人が増えています。
この記事では、バスタオルを持たない生活のメリットや、おすすめの代用サイズ、何枚くらい必要なのかといった具体的な疑問について、衛生面やコストの観点から詳しくお話ししていきます。
- バスタオルを手放すことで得られる衛生面とコストのメリット
- 部屋干しでも臭わせないための「乾燥時間」の重要性
- 狭い一人暮らしの部屋を広く使うための収納と干し方のコツ
- 自分に合ったタオルのサイズや素材の賢い選び方
一人暮らしにバスタオルはいらないと感じる理由

「お風呂上がりはバスタオルで体を拭くもの」という常識、実は一度疑ってみる価値があります。
私自身も以前は大きなバスタオルを使っていましたが、一人暮らしのライフスタイルにおいては、その大きさがかえってデメリットになる場面が多いことに気づきました。
ここでは、なぜ多くの人が「バスタオルはいらない」と感じるようになったのか、その合理的な理由を掘り下げていきます。
バスタオルの代用にフェイスタオルを使うメリット
バスタオルをやめてフェイスタオルや少し大きめのタオルに切り替える最大のメリットは、日々の管理が劇的に楽になることです。
バスタオルは1枚で約400g〜500gほどの重さがありますが、フェイスタオルならその4分の1程度。濡れた状態ではその差はさらに広がります。
例えば、お風呂上がりに体を拭くという機能だけを見れば、実はフェイスタオル1枚でも十分な吸水力を持っていることが多いんです。
「全部拭ききれるか心配」という声もよく聞きますが、お風呂の中で軽く水滴を払ってから出れば、意外なほどすっきりと拭き取れますよ。
洗濯の手間を減らして生乾き臭を防ぐ方法

一人暮らしの天敵とも言えるのが、洗濯物の「生乾き臭」ですよね。
あの嫌なニオイの主な原因はモラクセラ菌という雑菌です。
この菌は、洗濯後5時間以内に乾かないと爆発的に増殖すると言われています。
実は、さらに厳しい「2時間の壁」という説もあり、いかに早く乾かすかが勝負なんです。
分厚くて面積の広いバスタオルは、部屋干し環境だとなかなか乾きません。
湿った状態が長く続けば続くほど、菌にとっては好都合な培養環境になってしまいます。
一方で、薄手で小さいフェイスタオルなら、空気に触れる表面積に対して水分量が少ないため、乾燥スピードが格段に上がります。
毎回洗えて、すぐに乾く。このサイクルを作ることが、嫌なニオイを防ぐ一番の近道です。
一人暮らしの狭い収納スペースを有効活用
ワンルームや1Kといった一人暮らしの物件では、脱衣所の収納スペースが限られていることがほとんどです。
かさばるバスタオルを何枚もストックしておくと、それだけで棚が埋まってしまい、洗剤やパジャマを置く場所がなくなってしまうこともあります。
バスタオル1枚分のスペースには、フェイスタオルなら5〜6枚収納できると言われています。
これを切り替えるだけで、収納棚に劇的な余裕が生まれます。また、バスタオルは大きすぎて畳んで積み上げると崩れやすいですが、小さいタオルならくるくると丸めて立てて収納することも可能です。
引き出しを開けた時にパッと見て取り出しやすく、見た目もスッキリする。
これは狭い空間を快適に使うための重要なテクニックですね。
一人暮らしに必要なタオルの枚数とコスト

経済的な視点からも見てみましょう。
バスタオルは購入時の価格も高いですが、日々のランニングコストも見逃せません。
| 項目 | バスタオル使用 | フェイスタオル使用 |
|---|---|---|
| 洗濯時の水量 | かさばるため多くなりがち | 隙間で洗えるため少量で済む |
| 乾燥コスト | 乾きにくく電気代がかさむ | 短時間で乾き経済的 |
| 購入価格目安 | 1枚 3,000円〜 | 1枚 数百円〜1,500円 |
特に乾燥機を使っている家庭では、大きなバスタオルが1枚あるだけで乾燥時間が長引き、電気代が跳ね上がることがあります。
フェイスタオルなら、安価で枚数を揃えやすいため、予備を多めに持っておくことも容易です。
「雨で洗濯できなくて拭くものがない!」というトラブルへのリスク管理としても、コストパフォーマンスは優秀です。
バスタオルをやめるミニマリスト的思考
最近よく耳にする「ミニマリスト」的な考え方ですが、これは単に物を減らすだけでなく、「自分にとって本当に必要な機能だけを残す」という思考プロセスです。
「お風呂上がり=バスタオル」という固定観念を一度リセットしてみると、「体を拭く」という目的さえ達成できれば、布の大きさはそこまで重要ではないことに気づきます。
むしろ、管理の手間やスペースの無駄といった「ノイズ」を取り除くことで、生活の質(QOL)が上がると感じる人が多いのです。
一人暮らしでバスタオルがいらない人の解決策

「バスタオルはいらないかも」と思っても、いきなり普通のフェイスタオルにするのは不安…という方もいるでしょう。
実は今、そんなニーズに応えるような「中間サイズ」の高機能タオルがたくさん登場しています。
ここからは、具体的なアイテムや運用テクニックをご紹介します。
無印良品などのスモールバスタオル活用法
まず選択肢として挙げたいのが、無印良品などで販売されている「スモールバスタオル」という規格です。
一般的なバスタオルが約70×140cmなのに対し、スモールバスタオルは約60×120cmと一回り小さく作られています。
この絶妙なサイズ感がポイントで、バスタオルのような「包まれる安心感」をある程度残しつつ、洗濯時のボリュームを抑えることができます。
「フェイスタオルだとやっぱり心もとない」という方が、最初に移行するステップとして最適です。
ちょうどいいサイズのビッグフェイスタオル

さらにおすすめなのが、「ビッグフェイスタオル」や「エニータイム」と呼ばれるサイズです。
これらは幅がフェイスタオルと同じ(約34cm)で、長さがバスタオル並み(約120cm)という細長い形状をしています。
専用のバスタオルハンガーが不要になり、普通の衣類用ハンガーで干せるため、物干しスペースを大幅に節約できます。
長さがあるので、お風呂上がりに背中を拭いたり、頭にターバンのように巻いたりするのも簡単。
まさに一人暮らしの「脱バスタオル」における最適解とも言えるサイズ感です。
冬の寒さやロングヘアの水分対策
「小さいタオルだと冬場寒くない?」「髪が長いから1枚じゃ拭ききれない」という懸念もあると思います。これにはいくつか対策があります。
まず冬場の寒さ対策ですが、浴室から出る直前にお湯を含ませたタオルを肩にかける「スチームタオル法」や、脱衣所自体を小型ヒーターで暖めておくことが有効です。
タオルで保温するのではなく、空間温度を管理する方が、ヒートショック対策としても安全です。
ロングヘアの方には、思い切って「2枚使い」を推奨します。
1枚は髪専用(ヘアドライ用)、もう1枚は体用と分けます。
「2枚も使うの?」と思うかもしれませんが、フェイスタオル2枚ならバスタオル1枚よりも洗濯の容量は少なく、乾燥も早いです。
速乾でおすすめのマイクロファイバー素材

サイズだけでなく、素材選びも重要です。
とにかく「早く乾かしたい」という方には、マイクロファイバー素材がおすすめ。
綿の数倍の吸水力を持ち、脱水した時点でほとんど乾いているかのような速乾性があります。
肌に押し当てて水分を吸わせるように使うのがコツです。
肌触りの好みが分かれる素材なので、まずは1枚試してみて、肌に合わなければ吸水性の高いコットン素材(「スーパーゼロ」などの特殊撚糸タオルなど)を選ぶと良いでしょう。
部屋干しでも邪魔にならない干し方の工夫
最後に干し方についてです。幅の狭いビッグフェイスタオルやエニータイムサイズなら、パラソルハンガー(タコ足ハンガー)にずらりと干すことができます。
これなら、わずかなスペースで一度に何枚も干せる上、タオルの間に隙間ができるので風通しも良くなります。
また、ピンチハンガーを使って蛇腹状(じゃばらじょう)に干すのも、空気に触れる面積が増えて乾きが早くなるテクニックの一つです。
部屋干しメインの一人暮らしでは、いかに空間を立体的に使うかがカギになります。
まとめ:一人暮らしならバスタオルはいらない
今回は、一人暮らしにおけるバスタオルの必要性について、様々な角度から見てきました。
結論として、現代の住宅事情やライフスタイルにおいて、必ずしも大きなバスタオルは必須アイテムではありません。
もちろん「あの大きなタオルに包まれる瞬間が幸せ」という価値観も大切です。
ですが、もし洗濯の手間や収納、ニオイにストレスを感じているなら、一度バスタオルを手放して、高機能なコンパクトタオルに変えてみるのはいかがでしょうか。
それだけで、時間と空間、そして心にもちょっとした余裕が生まれるかもしれませんよ。