
一人暮らしを始める際「一人暮らしでWifiはいらない」と考える方もいるかもしれません。
スマホのデータ使い放題プランも増え、本当に必要なのか迷うところです。
家にWi-Fiがない人の割合は? 契約している人はどうしてる? もし契約しない場合、家にwi-Fiがないと困ることは何でしょうか。
また、ポケットワイファイで十分ではないか、スマホのギガだけで足りるのか、自宅用のルーターを設置すべきか、判断は難しいものです。
この記事では、一人暮らしのWi-Fi事情について、必要性や代替手段を詳しく解説します。
- Wi-Fiが不要な人の具体的なライフスタイルが分かる
- Wi-Fiがない場合のデメリットや困る点が明確になる
- スマホプランやテザリングで十分かを判断できる
- 一人暮らしに適したWi-Fiの種類(光回線・ホームルーター等)を比較できる
一人暮らしでWifiがいらない人の特徴
- 家にWi-Fiがない人の割合は?
- 外出が多く家でネットを使わない
- スマホのテザリングで代用する
- ポケットワイファイで十分なケース
- スマホのデータ使い放題プラン
- ギガを消費しないライトユーザー
家にWi-Fiがない人の割合は?
「自分以外のみんなはWi-Fiを契約しているのだろうか」と気になる方もいるでしょう。
ある調査によれば、自宅にネット環境(Wi-Fi)がない人の割合は6.6%というデータがあります。
これは、一人暮らし世帯に限った調査ではありませんが、大多数(9割以上)の世帯が何らかの形で自宅にWi-Fi環境を導入していることを示しています。
逆に言えば、約15人に1人は自宅にWi-Fiがない(スマホのみ)で生活しているとも言えます。
ただし、その方々が通信環境に満足しているか、不便を感じていないかは別の問題です。
次の項目から、Wi-Fiがなくても困らない可能性のあるライフスタイルについて見ていきましょう。
外出が多く家でネットを使わない

Wi-Fiが不要な人の典型的な例として、外出時間が圧倒的に長い人が挙げられます。
平日は仕事や学校でほぼ外におり、帰宅後は寝るだけ、というライフスタイルの場合、自宅のWi-Fiは宝の持ち腐れになる可能性があります。
主なインターネット利用が、通勤・通学中や休憩時間のスマホ操作、あるいはカフェや職場のWi-Fiで完結しているなら、固定回線を契約するメリットは薄くなります。
このような方は、スマホのデータプランを見直す方が、通信費全体を抑えられるかもしれません。
スマホのテザリングで代用する

自宅にWi-Fiを引かなくても、スマートフォンの「テザリング機能」を使ってパソコンやタブレットをインターネットに接続する方法があります。
テザリングとは、スマホをWi-Fiルーターのように使い、他の機器にデータ通信を分け与える機能です。
新しく回線契約をする必要がないため、手軽にWi-Fi環境を作れるのが最大のメリットです。
たまに自宅でパソコンを使う程度であれば、テザリングで十分対応できるでしょう。
テザリングの注意点
テザリングは便利な反面、大きなデメリットも存在します。
最も注意すべき点は、スマホ本体のバッテリー消費が非常に激しくなることです。
充電しながらの使用はバッテリーの劣化を早めるリスクがあります。
また、契約プランによってはテザリングで利用できるデータ容量に上限が設けられている場合があります。
例えば、データ無制限プランであっても、テザリング利用は月に30GBまでといった制限(auやソフトバンクの特定プランなど)が設定されているケースも多く、注意が必要です。
ポケットワイファイで十分なケース

ポケットワイファイ(モバイルルーター)は、持ち運びが可能な小型のWi-Fiルーターです。
これを契約すれば、自宅でも外出先でもWi-Fiを利用できます。
以下のような方には、ポケットワイファイで十分な場合があります。
- 光回線のような開通工事をしたくない人
- 引っ越しが多く、その都度回線手続きをするのが面倒な人
- 自宅と外出先(学校やカフェ)で、同じWi-Fi回線を使いたい人
ただし、ポケットワイファイは光回線と比較すると、通信速度や安定性に劣る傾向があります。
また、月間のデータ容量に上限があるプランや、「3日間で10GB以上使うと速度制限」といった短期的な制限が設けられている場合があるため、契約内容をよく確認する必要があります。
スマホのデータ使い放題プラン
「スマホがデータ使い放題プランだからWi-Fiはいらない」と考える方は多いです。
確かに、大手キャリアの無制限プランを契約していれば、スマホ単体での通信制限を気にする必要はほとんどありません。
しかし、ここにも注意点があります。前述の通り、テザリング利用には上限が設けられている場合が多いです。
また、「無制限」と謳っていても、短期間での異常なデータ通信量(例:直近3日間で特に大容量など)が検知された場合、ネットワーク混雑回避のために通信速度が制限される可能性があると明記されているプランもあります(ドコモの例など)。
スマホ1台で全ての通信を賄う場合は、これらの制限に抵触しないか、ご自身の使い方を考慮する必要があります。
ギガを消費しないライトユーザー
最もシンプルにWi-Fiが不要なのは、そもそもインターネットをあまり利用しない人です。
自宅での主なネット利用がLINEの送受信やテキスト中心のWEBサイト閲覧程度で、動画視聴やオンラインゲーム、アプリのダウンロードなどをほとんど行わない場合、多くのギガを消費しません。
毎月のスマホのデータ使用量が20GB未満に収まっているようなライトユーザーであれば、Wi-Fiを契約せず、スマホのデータプラン(場合によっては格安SIMの小容量プラン)だけで十分快適に過ごせる可能性が高いです。
一人暮らしでもWifiがいらないとは限らない
- 家にwi-Fiがないと困ることは
- 動画視聴やテレワークでの通信制限
- Wi-Fi契約者はどうしてる?
- 自宅Wi-Fiの種類とルーター
- 一人暮らしでWifiがいらないか再考
家にwi-Fiがないと困ることは
Wi-Fiがない生活を選ぶ前に、具体的なデメリットを把握しておくことが重要です。
実際にWi-Fiを契約しなかった人が「困ったこと」として挙げるのは、主に「通信制限」と「速度」の問題です。
あるアンケート調査では、「Wi-Fiを契約しなくて困ったこと」として、以下のような回答が挙げられています。
- 大容量・高速の通信ができなかった (26.6%)
- スマホに通信制限がかかってしまった (18.3%)
- スマホの通信料が高かった (11.9%)
(「一人暮らしのWi-Fi契約について」のアンケートより)
特に、アプリのダウンロードやOSのアップデート、高画質の動画視聴など、突発的に大容量の通信が必要になった際に、スマホのギガ(データ容量)を気にしてためらってしまう、あるいは制限にかかってしまい月末まで低速で過ごす、といった事態が起こり得ます。
動画視聴やテレワークでの通信制限

「家にwi-Fiがないと困ることは」の具体例として、特に影響が大きいのが動画視聴とテレワーク(オンライン授業)です。
スマホの回線(キャリア回線)は、光回線などの固定回線と比較して、通信速度や安定性で劣る場合があります。
実際に利用者が計測した通信速度の平均値を比較すると、光回線の「下り(ダウンロード)速度」は、携帯キャリア回線の4倍以上速いというデータもあります。
スマホ回線でも動画視聴は可能ですが、高画質(4Kなど)の動画を長時間視聴したり、Zoomなどで安定したビデオ会議を行ったりする場合、速度不足や通信の途切れ(ラグ)が発生しやすくなります。
テレワークやオンライン授業が日常的にある方は、Wi-Fi環境、特に安定性の高い光回線の導入が強く推奨されます。
スマホ回線と光回線の実測値比較(参考)
ある調査機関(みんなのネット回線速度)の直近3ヶ月の平均値によれば、両者には以下のような差があります。
| 回線種別 | Ping値 (反応速度) | 下り (ダウンロード) | 上り (アップロード) |
|---|---|---|---|
| 光回線 | 17.2ms | 457.9Mbps | 408.8Mbps |
| 携帯キャリア | 48.4ms | 109.8Mbps | 21.5Mbps |
※Ping値は数値が小さいほど速い。下り・上りは数値が大きいほど速い。
特にWeb会議などで重要になる「上り速度」や、応答速度を示す「Ping値」において、光回線が圧倒的に優位であることが分かります。
Wi-Fi契約者はどうしてる?
では、実際に一人暮らしでWi-Fiを契約した人は、その選択に満足しているのでしょうか。
前述のアンケートによれば、「Wi-Fiを契約してよかったこと」として、「回線が安定していること」、次いで「回線が速かった」という回答が大多数を占めています。
スマホの通信制限や速度低下にストレスを感じていた人ほど、自宅に安定したWi-Fi環境があることのメリットを強く実感しています。
また、自宅ではWi-Fiに接続することでスマホのギガ消費をゼロに抑えられるため、スマホの契約プランを安い小容量プランに変更でき、結果的に通信費全体の節約につながったという声も多くあります。
多くの方は、自宅にWi-Fiを導入することで「通信の安定性」と「速度」、そして「ギガを気にしなくてよい安心感」を手に入れているようです。
毎月のスマホ代とWi-Fi代をトータルで考える視点が重要ですね。
自宅Wi-Fiの種類とルーター

一口に「自宅Wi-Fi」と言っても、その導入方法(回線の種類)は一つではありません。
一人暮らしで利用できる主なWi-Fiには4つの選択肢があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
ご自身のライフスタイルに合ったルーター(回線)を選ぶことが重要です。
| 回線の種類 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 光回線 | ・通信速度が圧倒的に速く、安定している
・データ容量が完全無制限 |
・開通工事が必要
・月額料金が比較的高め ・外出先で使えない |
| ホームルーター | ・工事不要。コンセントに挿すだけ
・データ容量が無制限(※) |
・光回線よりは速度・安定性で劣る
・外出先で使えない ・短期の速度制限がある場合も |
| ポケットワイファイ | ・工事不要。持ち運びできる
・自宅でも外出先でも使える |
・光回線やホームルーターより不安定
・データ容量制限があるプランが多い ・充電が必要 |
| テザリング | ・新規契約が不要で手軽 | ・スマホのバッテリー消費が激しい
・テザリング容量制限がある ・通信が不安定になりがち |
ルーター選びのポイント
通信品質(速度・安定性)を最重要視するなら「光回線」一択です。テレワークやオンラインゲームをするなら強く推奨されます。
工事はしたくないが、自宅で快適にネットを使いたいなら「ホームルーター」が適しています。
外出先での利用がメインで、自宅でも使えれば良いという方は「ポケットワイファイ」が選択肢になります。
一人暮らしでWifiがいらないか再考
この記事では、「一人暮らしでWifiがいらない」可能性と、逆にWi-Fiがないと困るケースについて解説しました。
最終的にWi-Fiを契約するかどうかの判断基準を、15のポイントでまとめます。
- 自宅にWi-Fiがない人の割合は約6.6%と少数派である
- 外出が多く家でネットをほとんど使わない人はWi-Fi不要の可能性がある
- スマホのテザリングは手軽だがバッテリー消費と容量制限が欠点
- auやソフトバンクの無制限プランでもテザリングは月30GB等の上限がある
- ポケットワイファイは工事不要で持ち運べるが光回線より不安定
- スマホのデータ使い放題プランでも短期間の大容量通信で制限がかかる場合がある
- 毎月のギガ消費が20GB未満のライトユーザーはWi-Fi不要の可能性が高い
- Wi-Fiがないと困ることの筆頭は「大容量通信」と「速度制限」
- 動画視聴やテレワークはスマホ回線では不安定になるリスクがある
- 光回線の下り速度は携帯キャリアの4倍以上というデータもある
- Wi-Fi契約者の多くは「回線の安定性」と「速度」に満足している
- Wi-Fi導入でスマホのプランを下げ、通信費全体を節約できる場合がある
- 自宅Wi-Fiには「光回線」「ホームルーター」「ポケットワイファイ」の選択肢がある
- 速度と安定性を最優先するなら「光回線」が最適
- 工事不要で手軽さを求めるなら「ホームルーター」が適している